自民党総裁選び

 驚きの突然の総理辞任から、次の総裁選びが動き出していますね。 安倍さんは重荷に耐えきれず投げ出してしまったということでしょうか。総理総裁として全身全霊で重職に立ち向かったはずなのに、 あまりにあっけなく重責を放り出してしまったことに、びっくりしたというのが本当の所。これはしかし、 安倍さんを総裁に選んだ時に何となく感じた危うさが、現実のものになったというのが、私の感じです。今後の総裁選びは、 福田氏と麻生氏の争いとなりましたが、まあいろいろなコメントが飛び交う中で、流れができているようです。

 ほとんどの派閥が福田氏を推す形になったことで、派閥解消の改革に逆行、という声が出ています。しかし、 派閥をぶっ壊したことで自民党改革ができたのかと言うと、そういうことでは無いだろうと思うのです。派閥が無くなれば、改革なのか、 そんな簡単なことではなかろう。派閥の弊害と云われる、金と権力のしがらみを解体できたのか。今までの形は壊れたかも知れないが、別の形で、 あるいは見えないところで、動いているだけなのかも知れない。

 志を共にする仲間と勢力を作って、それによって政策実現のため活動するのは、派閥であれ政党であれ、政治本来のやり方です。 今度の総裁選に至る流れの中でも、様々な人材を立てて総裁選を争うと言う形で、 リーダーを育てていくという政党の機能が失われているのではないかと、危惧が指摘されていました。人材を育てもり立てていこうという、 政治家の集団としての本来の役割を果たせる政党であって欲しいですね。

 今日16日の自民党議員総会での両者の立候補表明をテレビで見ました。実は麻生さんの纏まった話をきちんと聞いたのは初めてです (新聞などで読む他では)。どちらかというと、苦虫30匹をかみつぶしているタイプに見える人ですが、この時は話がうまい、と思いました。 選ぶのは自民党の皆さんですが、福田さん、麻生さんのどちらかが、総理大臣としてこれからの国政を担う人になる訳です。 派閥の強制力が無くなったとしても、ただ勝ち馬に乗るために大勢に流れるのでなく、きちんと政策の説明をし、 国民に納得のいく選出を願う所です。

投稿者 ranran : 00:09 | コメント (0)

お休みいただいて・・

 このごろ、米原万里の著作をいくつか読んだ。米原さんは、 昨年亡くなったロシア語の通訳者で、笑いと風刺の効いた、軽妙なエッセイに人気がある人だ。その内容もさることながら、 彼女の言葉に対する知識や、既成の概念に囚われない感受性と批評に、触発されるものが多い。ストレートな批評よりも、小咄ふうの話の展開と、 本筋からずれていく『落ち』がいい。

 お話も文学も区別のない幼い頃から、言葉とは面白いと感じていた。 生活していた地域の方言のことで考えさせられたのも、子供の頃だ。地元人でない教師が「まだ若い女の人に『おばあ』と呼ぶなんて」 と批判したが、実は『叔母』を『サン』なしで呼んだのだった、とか。父と母が、『父ちゃん』『母ちゃん』と呼び合うのは間違いで自分は妻を 『家内』と呼ぶ、と言った人とか。奇妙にしっかり覚えている。

 当時はもちろん、今も変わらず、時代と言葉の変化にはとまどうことが多い。 特に敬語の使い方は物議を醸すし、わかりづらい。事業所などの電話応対で、いつも違和感を覚えるのは、 休んでいる従業員にかかってきた電話に対して「○○は本日おやすみいただいておりますが」という言葉。これは、 従業員が会社から休暇を『いただいて』休んでいるのか、それとも会社が従業員にお願いして『休んでいただいている』のか。 文脈からは、後者の意味に聞こえる。

 「患者様」などという過度な敬語がおかしいと、やっと言い換えられるようになったようだが、 この「おやすみいただいて」は、電話の受け答えでは定番の言い方になっているらしい。休暇を『与える』 などという僭越な企業意識を表に出してはまずいから、謙虚な言い方にしたのだと、五十歩ばかり譲って解釈を試みた。しかし、 電話の相手は取引先かお客様か、とにかく外部の人である。身内に対する敬語の使い方にも反するのではないか、と、悶々とするばかりで、 違和感は解消しない。

 

投稿者 ranran : 22:52 | コメント (2)

参議院選挙

 朝からどんよりと暗い空、雨が雷を伴って降っています。今日一日荒れ模様の雨天だと、予報は言っています。参議院選挙が終わり、 自民党が大敗という結果でした。民主党は60議席を得て、参議院の第一党になり議長を獲得。与野党の勢力は与党105、 野党137という結果でした。年金問題が最大の判断材料となった事は、皆さんごらんのとおりで、事前の予測のとおりとも云えます。 加えて、 自民党閣僚の不祥事、増税論議を含めて、生活に対する不安、政府不信が自民への逆風になったということですね。

 選挙は、与党に厳しい結果ですが、その前後の報道を見ると、「今までは自民党に入れていたのだが、今回ばかりは他の党に入れた」 という人が多かったと思います。自民党が襟を正して糺すべき所を処理して、体制を立て直せば、また国政運営を任せたい、 ということなのでしょうか。あるいは、これが「二大政党による政治体制」につながる動きになるかどうか。過去にも、 このような機会があったのに、野党が体制を作れず、結局自民政権が続いたのですが。

 議員それぞれの考え方や行動が、党派によってそんなに違うとは思いにくい。組織内で、問題が起こったときにきちんと対処できる、 間違いのない判断が出来るかどうかで、いざというときを乗り切る事ができるのではないでしょうか。右から左まで様々な人がいる政党でも、 自由に発言し、また、人の意見を聞く体勢がなければ、組織は腐っていると云うことではないでしょうか。 一人の絶対者が支配する組織が政治を牛耳っていては、住民は不幸になるばかりです。

投稿者 ranran : 16:49 | コメント (0)

生産の危機管理

16日の中越沖地震には、本当に驚きました。長野県内にも被害がありました。改めてお見舞いを申し上げます。柏崎市の被災の様子が、 その後次々にTV映像で報道されていますが、砂地の地盤と活断層の様子など、今後の対策も大変なことと思います。復旧を急ぐと共に、 耐震対策、災害時への備えを、常に見直しながら、立てていくことが必要ですね。

 一方、産業の備えに、大きな問題がクローズアップされました。自動車部品工場が被災して生産できなくなったため、 自動車メーカーのほぼ全部に、生産停止などの影響が出るということです。これは、生産の面からの、 危機管理に通じることではないかと思います。企業はコスト削減のため、部品などの在庫を減らし、部品の発注先も、 技術的な問題もあるでしょうが、少数の特別なメーカーに集中しているということです。このため、部品の入荷がなければ、 すぐに生産ラインが止まってしまうということになる。

 他の産業でも、同じ状況が考えられるでしょうね。私たちの生活にしても、24時間営業のスーパーやコンビニがあるから、 食料の買いだめも必要ないという今の時代ですが、いったん災害などが起きて、買い物に行けなくなったら、 あるいは近所の店に商品の入荷が無くなったら、そんな事もあり得ます。食料のことを言い始めれば、自給率が40%程度しかない日本では、 何時パニックを起こすような事態が起こらないとも限らない。そんなことまで思わせるような事態でした。 今後も在庫確保や発注先の分散などが進むのか、コスト一点張りで企業の合理化、効率化を進めて良いのかという疑問を持ちます。

 災害でなくとも、経済の変動、物価の値上がりなど、生活や生産部門での危機管理は、 極端な合理化の中ではどうしても切り捨てられる部分になりがち。この社会にとって、 私たちの暮らしにとって必要なものが気が付いたら無くなっていた、ということが無いように、態勢を作るのが、政治のしごとでもあります。 折から参議院の選挙中ですが、次々とあらわになる不祥事や、それを一方的に攻撃するばかりでなく、 どうしたら落ち着いて信頼できる態勢を作れるかを、話したいものです。

投稿者 ranran : 22:10 | コメント (0)

「仕方ない」辞任

 グミの話にコメントくださった花へんろさん、有り難うございました。食糧事情が悪化したら、というような心配は、どうしても、 忘れるわけにはいきません。戦中戦後育ちの私たちの世代には、特にトラウマのように引きずっている課題ではないでしょうか。 これから豪州との自由貿易交渉が始まるということもあります。小麦、乳製品、牛肉、いずれも私たちの生活に大きな影響を及ぼすものです。

 さて、防衛大臣が、長崎の核投下を「仕方なかった」と言ったことを発端に、辞任に追い込まれました。戦争とその前後の歴史、 政治的な問題は、いろんな形で取り上げられ、否応なしに私たちも、「自分の考え」「自分の判断」を、求められることがあります。 歴史の解釈や事実の認識には、必ずしも定型というものは無いかも知れません。何が正しいのか、立場によっても国や地域の事情によっても、 「正義」そのものが、対立してしまうのに、唖然としてしまいます。

 でも、これだけは確かです。「近代戦争は限りなく破壊と被害を拡大してきたが、それは改めるべきだ」 「無差別に一般人を殺すような戦争のやり方は許されない」「核の使用は、人類および地球的生命に反するものだ」私はそう考えています。 様々な理由付けや解釈がありますが、こういう見地から、核を戦争の手段として使うことには絶対反対です。 戦争そのものを否定することについては、また次の議論が必要でしょう。

 多方面からの批判を浴びて辞任を余儀なくされた久間防衛大臣ですが、後任の大臣には、小池百合子議員が選ばれました。 初めての女性防衛大臣となります。日本の進む道は、これからどこに向かうのか、見つめていきましょう。

投稿者 ranran : 22:57 | コメント (1)